脳・神経系のシステムには、学習と記憶という機能が備え付けられています。それによって、健全な活動を営むことができますが、不健全な学習や記憶をするようにもできていますので、様々な症状を生じさせる原因にもなります。
脳は五感(視覚、聴覚、身体感覚、味覚、臭覚)などを元にして、無意識レベルで様々な行動パターンを出力情報として創り出しています。
例えば、自転車の乗り始めは誰もが、意識しながらハンドルを握り、ブレーキを掛けますが、慣れてくると無意識にハンドルやブレーキをコントロールしています。これは、脳の健全な学習記憶です。
しかし、脳は健全な学習記憶だけでなく、不健全な学習記憶も無意識レベルで行ってしまいます。
また、このような脳の学習記憶を「条件づけ」という表現で説明することもできます。脳に入る様々な刺激情報は、知らず知らずのうちに身体に「緊張パターン」を生じさせるようにプログラム化され、様々な症状を引き起こす原因にもなります。
心身条件反射療法では、脳・神経系への「条件づけ」の消去作用を利用して、脳にプログララム化された「緊張パターン」を「リラックスパターン」に切り替える施術を行い、病的に条件づけされた神経パターンを消去して、様々な症状の改善などに役立てています。 |